レディースマントル LADIES MANTLE
[学名]
Alchemilla vulgaris L
[科名]
バラ科 アルケミラ属(ハゴロモグサ属)
[和名]
セイヨウハゴロモグサ
[使用部位]
地上部
[成分]
タンニン
フラボノイド類
苦味成分
フィトステロール
エラグ酸
サリチル酸など
[作用]
止血、月経調節、通経、抗炎症、収れん
[注意]
妊娠中は使用しないでください
[概要]
イギリスおよびヨーロッパ大陸原産、ユーラシア大陸に広く分布。バラ科多年草。
英名である「Ladies mantle」は、中世以来、その縁取りのある葉が女性用マントに似ることから、また葉に満たされた雫に魔力が秘められるといった伝承や雫を飲むと流産を防ぐなどの言い伝えから神聖視されるようになり、「聖母マリアのマント」と名付けられたことに因みます。
さまざまな生物学的活動を発揮する多くの植物の中で、女性のためのハーブとして広く知られている〈Alchemilla vulgaris〉があります。
【補足:日本で流通するレディースマントルの主な種として、〈Alchemilla mollis〉がありますが、〈Alchemilla vulgaris〉とは別種です、アルケミラ属を総称しレディースマントルとして扱われるケースが多いので、購入時は必ず学名を確認するようにしてください】
レディースマントルは多くの民族伝統医療でも活用されきた歴史あるハーブで、女性の生殖器系に関する疾患(過多出血、不正出血、子宮内膜症・子宮筋腫、更年期障害・更年期の出血異常、月経困難症、月経周期の崩れ、不妊症など)に対しその活性、効果が言及されています。
そのほか国によっては出産後、また出産後の子宮収縮の促進にも処方されるケースがあります。
月経周期の崩れには、チェストベリーなどホルモン作用があるハーブと一緒に、また相乗効果を一層高めるためにヤローと一緒に処方される場合があります。
ほかには、タンニン含有から軽度の下痢や消化器系の感染症に内用として、また、おりものや膣の炎症に外用されることもあるようです。
また、女性の障害・疾患に関する民族医学データに基づいた研究により、〈Alchemilla vulgaris〉エタノール抽出物には抗がん特性を示すとされ、腫瘍成長を低下させる(生体内での腫瘍量を減少させる)といった研究報告があるようで、女性生殖器官の腫瘍ほか、乳がん、前立腺癌、メラノーマ、肺がん、大腸がん細胞株に対して確認報告されています。
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