オリーブ OLIVE
[学名]
Olea europaea L
[科名]
モクセイ科オリーブ属
[和名]
オリーブ
[使用部位]
葉部
[成分]
フラボノイド配糖体(ルチン、ヘスペリジンなど)
フラボノイド(ルテオリンなど)
セコイリドイド配糖体(オレウロペインなど)
ビタミンE
ミネラル(鉄分、カルシウムなど)
[作用]
抗酸化、利尿、降圧、抗菌、抗ウィルス、美白
[概要]
オリーブは地中海沿岸地方原産の常緑小高木で、紀元前3.000年頃にはすでにシリア地方で栽培されていたとされます。
現代では南米、オーストラリアやインドなどでも栽培されます。
日本では香川県小豆島が産地として有名ですが、江戸時代末期に渡来し、その後瀬戸内海周辺で栽培されるようになったとされています。
和名は、英名の「Olive」からそのまま由来します。
花言葉は「平和、知恵」、神話や聖書にも頻繁に言及されるオリーブは、ヨーロッパの人々の生活に深く溶け込んでいるハーブのうちのひとつといえます。
オリーブの葉は、飲用することで血圧や血糖値を下げ、また火傷や妊娠線予防などに軟膏剤、湿布剤として外用されてきました。
オリーブの葉には、0.3%程度、苦味成分であるオレウロペインを含有します。
オレウロペインには強力な抗菌・抗ウィルス作用があることが19世紀頃に発見され、自然がつくりだす抗生物質として、インフルエンザやヘルペスなどにも使用されるようになりました。
オレウロペインはポリフェノールの一種であり、抗酸化力はビタミンEに匹敵し、コレステロールが体内で酸化するのを防ぎ、動脈硬化の予防、ひいては心筋梗塞や脳梗塞を誘発するリスクを抑えることに役立ちます。
なお、オレウロペインは加水分解すると、ヒドロキシチロソールという成分に分解されます。
ヒドロキシチロソールは抗酸化力の高い成分で、シミそばかすなどの要因となるメラニン色素の生成を抑えてくれるといわれ、さらにオレウロペインは肌のハリを生み出すコラーゲンの生成を促す作用があるとされます。
ヒドロキシチロソールは、オレウロペインより分子量が小さいので、角質の奥深くまで浸透し、保湿性を高める作用があり、美容の観点からも古く化粧品用途として用いられています。
◼️オリーブ油
果実を低温圧搾したオリーブ油の脂肪酸組織は、60~80%を単価(一価)不飽和脂肪酸であるオレイン酸が占めているため、加熱料理でも酸化に強く、生活習慣病に有効な植物油として知られます。
オリーブオイルの主要活性成分には、ビタミンE、オレイン酸、フェノール化合物オレオカンタール、オレウロペイン、スクアレン(スクワレン)を含有し、高い抗酸化活性、オレイン酸は、がん予防においての活性を示し、スクアレン(スクワレン)は抗がん効果があるとされます。
オレウロペインが含まれるオリーブ油、ヨーロッパでは、食品の栄養・健康表示を評価している欧州食品安全庁(EFSA)に効果が初めて認定された食品であり、欧州食品安全庁(EFSA)では、食品と栄養素と健康の関係について表示があるヘルスクレームという規制があるようで、ヘルスクレームとは、食品や栄養素において健康への働きが科学的に証明されたものにだけ認定されるものとしています。
オレオカンタールには、炎症を抑えたり、抗酸化作用の効果が以前より知られていますが、オレオカンタールが、アミロイドβが凝集した「老人斑」を減らす効果があると発表(2009年アメリカノースウェスタン大学ピット博士ら)、その後、「老人斑」が脳内にできると、それを排出するための出口の数を多くすることで、オレオカンタールは「老人斑」を減らしていると続いて発表(2013年アメリカルイジアナ州立大学アブズナイト博士ら)、このようにアルツハイマー病の発症を遅らせるという研究成果が発表されているようです。
化粧用品の宣伝などでスクワランと耳にすることがあるでしょうが、オリーブ油に含まれる鎖状トリテルペンのスクアレン(スクワレン)に水素を添加して安定化させたスクアラン(スクワラン)は、皮膚への浸透性や使用感、主に肌の保湿やエモリエント効果のため化粧品原料として用いられています。
化粧品用途としてヒドロキシチロソールという成分についても先述したとおり、製剤用基剤として用いられることがあります。
オリーブ油は、日本において日本薬局方に収載され、皮膚・粘膜の保護剤を目的に軟膏剤、硬膏剤(貼布剤)、リニメント剤などの製剤用基剤として調剤に用いるとされています。
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